イベント開催によって地域のウェブ活用を促進できるか?

筆者は2021年1月16日に「ウェブマーケティングじゃんがら」という、ウェブ活用に関する発表会を主催しました。

こうした活動が地域のウェブ活用の促進をできるのかについて、現時点で得られている情報の中から考察しました。

大変長い記事となったためサマリ動画をYouTubeに投稿致しました。

1:主張

筆者はイベントの開催によって、地域のウェブ活用を促進することは可能だと考えています。

2:前提:ウェブ活用を促進するためのイベント「ウェブマーケティングじゃんがら」について

まずは、筆者が先週(2021年1月16日)主催したイベントについて解説し、本題に入ります。

2-1:イベント概要

いわき市の組織(企業・団体)がウェブ活用の課題を発表し、それを題材に参加者が改善策やアイディアの提案を行う勉強会で、本来であれば顔と顔を合わせての交流会を考えております。1月16日に関しては、新型コロナウイルスの影響のため、オンラインでの開催となりました。

2-2:イベントの役割

イベントの役割は下記のスライドのように考えております。

※画像クリックでスライドのサイト(GoogleSlide)に移動します。




参加した組織にウェブ活用のヒントや刺激を提供するのがイベントの役割となっており、必要に応じて、仕事の紹介も行うというものです。なぜ、こうした役割にしているかというと、ウェブ活用を実践する(つまりPDCAを回しながら目標達成する)ためには、組織側がその必要性に気づき、自己学習(必要に応じて他社に業務を依頼)と実践をしなければならないからです。勉強するための教材や情報は書籍やインターネット上にあふれていますが、「具体的にどうやって進めるか」というウェブ活用の部分は最初にきっかけが必要だと考えています。

2-3:事例

2021年1月16日に初回を開催しました。参加者14名(いわき市外の参加者も含む)で下記のように幅広いプログラムでの開催でした。

  • 「ウェブ」を考える前に集客の全体像を書き出す。資産を集める(永井 隆)
  • ライトニングトーク①:[仮]地方のWebの現状と今後の支援のあり方(瀬川義人)  
  • ウェブ運用なんでもQ&A 1回目(石井智彦/高野 翔二郎/永井隆)
  • 4つの質問で「攻め」のユーザー調査を行うと、やるべきことがみえる(永井 隆)
  • ライトニングトーク②:どうやったらヤマニ書房に辿り着けるのか?(石井智彦)
  • ワークショップ:イベント集客サイトの課題解決の模様(ふくしまJazz Friendship)
  • ウェブ運用なんでもQ&A 2回目(石井智彦/高野 翔二郎/永井隆)

参加者のチャットでのコメントをご覧になれますので、是非、YouTubeもご覧いただければと思います。

概要欄の時間をクリック/タップすれば、各セクションにすぐ移動できるようにしております。

※画像クリックでYouTubeに遷移します。





3:論点

さて、イベントの内容について説明したところで本題に入ります。果たしてこういったイベントの開催が地域でのウェブ活用を促進できるのかということについてです。大きく2つの論点で書いていきます。1点目は、いわき市にウェブ活用のニーズがありそうかどうかということ、2点目は、ウェブマーケティングじゃんがらのようなイベントの開催で初心者にきっかけを提供できるのかどうかという点です。

3-1:論点イベントの開催ニーズはあるのか?

まず、いわき市にはこうしたイベントへのニーズがありそうかという論点についてです。1月16日のイベントを開催する前に、知人2名にアンケートを取り、イベントの必要性について調査を行いました。結果として、下記のような課題やニーズがあることがわかってきました。

  • アンケート1:いわき市でウェブ支援事業を行う20代女性
    • いわき市ではホームページが作りっぱなしになっていて、PDCAによる活用できていないケースが多い。ホームページは運用して、PDCAを回して成果を出していくのが本来なのにもったいないと感じている。
  • アンケート2:いわき市の事業会社でマーケティング部のマネージャーとして働く30代男性
    • ウェブを活用して、何かやりたいとは思っているが何から具体的に始めたらよいのか変わらない。また、その重要性がよく理解できていない部分もあり、片手間になってしまうというのも正直なところ。
    • ウェブのようなものをつかっていわき市のプロダクトや良さを伝えるというのは重要なテーマだと思う。例えば、いわき市のいわき湯本温泉は「日本三大古湯」の一つで歴史があるものだが、いわきの人にも知られていない。

以上が2名のみに行ったアンケートの結果ですが、少ないサンプル数でありながらいわき市にはウェブ活用についての課題があり、それらを解消するようなもの(今回のようなイベントを含む)に対してはニーズがあるのではないかと考えるようになりました。

3-1:論点イベントによって参加者にきっかけを与えられるか?

次に、イベントによって参加者にウェブマーケティングを実施するきっかけを提供できるかという論点についてです。これには筆者のこれまでの経験について書いていきます。

これまで筆者はシンガポールや東京で、ウェブマーケティングじゃんがらのようなイベントを開くことで組織(会社や団体)にウェブ活用の有用性を気づかせることができたと考えています。

  • シンガポールでのDigital Analytics Wednesdayに影響されて
    • いわきから話はそれますが、シンガポールでは毎日のように数十人~数百人集まる無料での学習イベントが盛んです。勿論、今は新型コロナウイルスの影響で多くは一時休止になっているか、オンラインに移行していると思います。2015年シンガポールで開催されていたWeb Analytics Wednesday(現:Digital Analytics Wednesday)という大きなウェブ分析のイベントに参加していました。
    • このイベントではウェブ分析(ホームページなどのデジタルマーケティングのデータを分析し、そこから得られた考察を戦略・戦術に活かしていく)というニッチな内容のイベントですが、毎回100名くらいの集客をしていました。スポンサーもAdobeやlinkedInなど席的な大手企業が行っており、とても学ぶことが多かったです。毎回、大小問わず様々な会社の担当者が登壇して成功事例を発表し、聴講者はピザやビールを楽しみながら交流するというものでした。
    • 筆者はこのイベントに参加しつつ、自身でもこうしたイベントができないかなと模索した結果、参加者の運用するホームページのデータを分析しながらディスカッションをするというイベントを始めることにしました。結果として8カ月ほどの間に、数百名の集客をし、様々な会社の方にウェブ活用の重要性とそのやり方のヒントを提供できたと思っております。(もちろん、そこで得た人間関係から仕事にもつながりました。)
  • 東京でも英語の勉強会を開催
    • 3年前に筆者は「英語でだけ話すウェブマーケティング勉強会」を主催していました。これはシンガポールで実施していた勉強会に近いもので、参加者が英語でウェブに関する悩みを話したり、基本的なウェブマーケティングの英語表現を覚えたりするというものでした。あまり広く宣伝してはいませんでしたが、参加者からは好評で、英語というよりも、ウェブマーケティングの必要性について参加者で共有できたと考えております。参加者の一人は当時ウェブとは異なる部署にいたのですが、現在は、ウェブの支援会社のコンサルタントとして働いています。少なからず、勉強会が貢献していると考えております。
  • 今回のウェブマーケティングじゃんがらでも効果があった
    • 具体的には参加者アンケートで下記のようなご意見をいただきました。
      • オンラインの勉強会としては網羅性が高かったのが印象的でした(抽象的なところから具体的なワークショップまで
      • ワークショップ楽しかったので、これはこれで時間とってやれたら楽しかったかもです!
      • いろいろな方のお話し聞けてよかったです!
      • 概要だけでは難しい内容も具体的な事例があったので分かりやすかった。単純にいろいろな方の話が聞けてとても楽しかった。これからに生かしていきたい内容だった。
      • 現状の運営に対して専門家の方の有用な意見が聞けたので。
      • ウェブマーケティング初心者でも導入しやすい構成、内容だったため

ここまでで言えることは「ウェブ活用に関して、参加者が意見を出し合ったりする」ようなイベントを開催すれば、初心者がウェブマーケティングについての第一歩を踏み出すきっかけを提供できる可能性があるということです。

4:結論

結論として筆者はウェブマーケティングじゃんがらのようなイベントで、特定地域におけるウェブ活用の推進の手助けができると考えております。しかし、書いた内容は少ない情報からの仮説にすぎず今後も情報収集や、いわき市の仲間の募集を続けていきたいと思います。

5:最後に

ウェブマーケティングじゃんがらでは下記のような協力をいただける方を募集いたします。お忙しい中とは思いますが、是非ご協力いただければ幸いです。ご協力いただける場合はTwitterまでご連絡いただくか、この記事のSNS上での共有をお願いいたします。

  • ワークショップの事例として自社のサイトを提供してくださる方(いわき市の方)
  • 講師として登壇いただける方(いわき市以外でも可)
  • イベントに参加いただける方(いわき市以外でも可)
  • イベントに賛同いただける企業様、個人様((いわき市以外でも可/ネームスポンサーとしてイベントでご紹介)
  • この記事をTwitterやfacebookで広めていただける方